HACCPの考え方を取り入れた衛生管理
農場HACCP認証取得に向けての取組
農場HACCP認証とは
農場HACCPは、畜産農場における衛生管理を向上させるための農場HACCPの考え方を取り入れ、家畜の所有者自らが有害物質の残留の危害や生産物の温度管理等の重要管理点を設定し、継続的に記録・管理を行うことにより、生産段階での危害要因をコントロールする方法です。
オーガニックファームとしての徹底した生産管理
【飼料・水】
黒富士農場では「有機JAS認証」に基づき、生産・管理しています。
発酵飼料を自家配合し、鶏に給与しています。有害物質や病原微生物・細菌の混入防止を徹底した衛生管理のもと配合された飼料を鶏たちは食べています。
農場内では、天然湧水を使用しています。鶏はもちろん生産スタッフも愛飲しています。水質検査は毎年実施し、安全の確保に努めています。
【鶏舎内衛生】
廃鶏から入雛までに鶏舎内の隅々まで清掃・洗浄・消毒しています。
鶏たちが生活し、卵を産む鶏舎内は衛生管理区域内の高度管理区域に指定し、関係者以外の立ち入り・野生生物・病原微生物の侵入防止を徹底し、常に清潔に保たれています。
おいしい卵を生んでくれている鶏のストレスにならないように環境美化に取り組んでいます。
・サルモネラ検査
飼養中の鶏すべてにサルモネラワクチンを接種し、検査機関(西部家畜保健衛生所)の指導のもと、鶏体、鶏舎、鶏卵のサルモネラ検査を実施しています。
※検査は2カ月毎に実施しています。
【大雛受入~生産管理】
・大雛導入
黒富士農場では、70日~100日齢まで育雛会社で飼育された大雛を導入しています。
導入後は飼育環境の変化や育雛場からの移動のストレスもあるので鶏の健康状態に気をつけながら管理しています。
・敷料
平飼い鶏舎では鶏たちが生活する鶏舎内の床一面に自社の商品でもあるBM活性堆肥を敷いています。
鶏がした糞を敷料が分解し、臭気対策にもなっています。
・生産管理
黒富士農場では鶏舎毎、鶏種・日齢・餌の種類・給餌量・産卵率などのデータを毎日記録しています。データから鶏舎内や鶏自体の異常やトラブルを発見することもあるので、記録付けは非常に大切は業務になります。
衛生管理目標を設定し、目標達成のための課題に対しての評価や検証をし、そこで出た改善点をさらに生産現場で生かす為にも日々のデータ収集や分析、検証活動が重要になってきます。PDCAサイクルを効率的に回すためにもHACCPの考え方を取り入れた衛生管理が大切になります。